ポリカとは 
ポリカとは
ポリカーボネートは、エンジニアリングプラスチック（耐熱性や強度、曲げ弾性率にすぐれたプラスチック素材）の一種で、高い透明性と耐衝撃性などの特長をもっています。
名 称
ポリカーボネート
化合物名字訳基準名称
ポリカルボナート
略 称
ポリカ / PC
物 性
| 密 度 | 可用温度 | 融 点 | 屈折率 | 光透過率 | 熱伝導率 |
| 1.20 g/cm3 | －100°C to ＋180°C | 約250°C | 1.585 ± 0.001 | 90% ± 1% | 0.19 W/mK |
透明度が高い
ポリカーボネートは採光窓などにも使用されるくらい透明度が高く、ガラスに近い透明度を持ちます。
割れにくい
ポリカーボネートの強度は同等の厚さをもったガラスの約200倍になります。（アクリルの30倍）
割れ難さは他の樹脂に比べても抜群です。
ハンマーで叩いてもガラスのように粉々に割れたりはしません。
熱伝導率が低い
ポリカーボネートは熱伝導率が低く、断熱材にも使用されます。中空板は構造上、より高い断熱性を持ちます。
耐熱性が高い
下は－40℃から上は125℃まで、日常の様々な環境下で使用可能です。
自己消火性
ポリカーボネートは樹脂の中でも燃えにくい性質があり、火元が離れると消火します。
また、万が一の火災の時にも、有毒ガスが発生しません。
紫外線を遮断
ポリカーボネートの特性として、紫外線の透過率を下げる効果があります。
ポリカーボネートは衝撃には強いですが、比較的柔らかい樹脂のため、こすれなどには弱く、表面に細かい擦り傷がつきます。
長期間紫外線を浴びたり、アクリル剤・溶剤などが付着すると劣化します。
強い力で引っ張ったりするとその部分が白くなり、透明度が失われます。
※数値は製造メーカーやグレードにより異なりますので参考値としてご覧ください。
| ポリカーボネート | アクリル | 塩 ビ | ガラス | |
| 割れ・ヒビ | ◎ | △ | ○ | × |
| 非常に割れにくい | 表面は割れ易い | やや割れにくい | 割れ易い | |
| 透明度 | ○ | ◎ | △ | ○ |
| 89% | 93.1% | 79% | 90% | |
| 耐衝撃強度 | ◎ | △ | ○ | × |
| ガラスの約200倍 アクリルの約40倍 塩ビの約20倍 |
- | - | - | |
| 耐熱温度 | ◎ | ○ | × | △ |
| 130°C | 100°C | 60°C | 70°C | |
| 燃焼性 | ○ | × | ○ | ◎ |
| 自己消化性 | 可燃性 | 自己消化性 | 不燃性 | |
| 比 重 | ◎ | ◎ | △ | × |
| 1.2 | 1.2 | 1.45 | 2.54 | |
| 熱伝導性 | ○ | ○ | ◎ | × |
| 0.19 | 0.19 | 0.16～0.17 | 0.75 | |
| 主な用途 使用場所 |
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※ガラスについては一般的な3ミリフロート板ガラスとの比較になります。
（ガラスは強化ガラスや断熱ガラスなど、特殊なガラスもあります。）
ポリカ用語集 
